ラストライン 2024

 やや遅くなったが定点観測エントリー。

 先日、今年度の入社式に出席した。来賓という扱いには苦笑いするしかない。今年は出席することはないと思っていたのだが、少し事情が変わった。

 もはや自分の入社式のことなど記憶の遥か彼方、当日何を思い何を決心していたのやら。ただ研修寮の部屋で同期と「会社員になっちゃったな」とぼやきながらビールを飲んでいたことがぼんやりと思い出される。

 入社式終了後の新入社員との食事会で、18、19歳の社員と話したけれども、親子以上の年齢差を埋める話題はなく、ただ頑張れよ、同期の仲間を大事にしなよ、というのが精一杯であった。

 年金制度やら何やらで、ゴールラインの位置が曖昧になっているが勤務先の制度上のとりあえずのゴール位置は明確で、ゴール後は雇用条件を変えて職場に残るか、それとも別の道を選ぶかである。結論を出すまでの時間はそう残っているわけではない。

 現職で思い残すことややり残したことがないわけではない。ただそれにこだわり職場に居続けたとしても、企業が進もうとする方向によっては従事することはないかもしれないし、自分のこだわりが後任の業務の妨げになっては意味がない。それこそ老害にほかならないし、そんなことは自分は望まない。もっとも残るにしてもまず組織から望まれての話。とはいえ望まれることの中身が自分の希望と明らかに食い違ったときに、はたして受け容れることができるかどうか。

 やはりこの年齢でも選択肢を増やすことはしておかなければならないだろう。

 などと考えても生物個体として生き続けていくことが大前提。今年の初めに年齢が近いメンバーを病で失ってから、その思いが強くなってきている。

 当面ゴールの位置など気にせず走り続ける(歩き続ける、か)こと。

今自分がやることはこれかもしれない。